« September 2008 | Main | November 2008 »

October 14, 2008

そばとびわ

P9243828.jpg
Hunajaはフナヤ、フィンランド語で蜂蜜 OLYMPUS E-3/14-54mm2.8-3.5

巣箱のまわりをうろつくスズメバチも減ってきました。ミツバチは冬支度として貯蜜を増やしたいのか、これまでにない働きぶりで巣箱入り口は大賑わいです。
しゅんしゅん飛び交う様子にへええと感心しながら、近寄って巣箱のわきにしゃがみこむと出入りの邪魔になるようで、私のまわりはミツバチだらけになってしまいます。人通りの多い通路の真ん中に大きな荷物が置かれている邪魔さ加減、と言えばいいのでしょうか。
ミツバチは困ってはいるけれど怒ってはいないから、このくらいのことで刺したりはしません。とことこと巣箱から歩み出てブンと飛び立つ小さな姿に、邪魔してすまないなあ...と頭を下げるような気持ちで観察を続けます。どこまで行くつもりか、飛び去る方向を何度か目で追ってみても、巣箱を離れた瞬間一気に加速してしまうので見失ってばかりです。

ここにきて困ったことも起きました。近くの畑にそばが植えられていることを知ったのです。植え付けが遅かったのか、白い花が咲くまではもう少し。私はくせがある種類の蜂蜜でも大抵は平気なのですが、唯一食べられないのがそばの蜜で、あの薬のような風味が苦手だったりします。
蜜源植物の減るこれからの時期、近くにたくさんの花が咲けばミツバチは喜ぶだろうけど、飼い主はあまり喜べません。巣箱を移動させることも真剣に考えましたが、大きくなった巣をこの時期に動かすのはリスクも大きいし、今以上に条件のいい場所も思いつきません。ミツバチが無事に越冬するための貯蜜を思えば、それがそばであっても豊富にあるのは嬉しいこと。蜂蜜だけが目的で飼っているわけではいだろう、来年採れる蜂蜜がそば100%になるわけでもないだろう、と自分に言い聞かせます。
近所に多いびわの木に花が咲くのもこれから。びわの花の蜜はとてもよいので、そばの蜜と相殺されればいいのに、などとあり得ない期待もしてみたり。

写真はヘルシンキで買った蜂蜜です。以前雑誌で見かけてからずっと気になっていたもので、店頭で見つけたときは小声を上げて喜びました。中身の見えない容器は多少不便かも知れませんが、パッケージがなんとも素敵で封を切るのが惜しく、食べずに眺める日が続いています。
   

October 7, 2008

サクセスへ

P9253904.jpg
お気に入りだった小さな公園 OLYMPUS E-3/11-22mm2.8-3.5

わたしは旅先でよく昼寝をします。その間に奥さんはひとり出かけます。そんなとき、事前に計画されていた秘密作戦が実行されます。

旅のある日の夕方、ひとり帰ってきた奥さんの手に小さな紙袋がありました。テーブルの片隅にそっと紙袋を置く奥さんに中身をたずねたら、食べかけのシナモンロール、それもヘルシンキで一番おいしいと評判のシナモンロールだと(ニヤリとしながら)言うのです。聞けば、日本を発つ前にこっそり調べておいたある店で、コーヒーとシナモンロールを頼んだものの、大きすぎて一度に食べきれず、紙袋をもらって持ち帰ったとのこと。食べきれなかったのが、秘密作戦失敗の原因となりました。
店は地元のひとで賑わう町はずれのカフェ。ひと口もらったシナモンロールはなるほどおいしくて、公式作戦として行ってみることに決定です。

続きを読む "サクセスへ"

October 4, 2008

かもめ食堂

P9243809.jpg
昼前の店内、注文しているのは地元のおじさん OLYMPUS E-3/11-22mm2.8-3.5

店名のカハビラ・スオミは、直訳するとカフェ・フィンランド。残念ながら、かもめ食堂とは読めませんが、実際のお店もしっかりした食堂で、地元のひとに大切にされている繁盛店です。せっかくヘルシンキにいるのだからと、やはりこの店には足が向いてしまいました。

この日はランチメニューの中から、“本日のスープ”を選びました。本日の“本日のスープ”は野菜たっぷりのミートスープ。これに飲物とサラダが付きます。飲物には去年飲んでおいしかった自家製ビールを迷わず選択。市販のビールがどっしりした羊羹だとしたら、この自家製ビールは噛まずに飲み込める水羊羹といった感じ。ビールが苦手な私はとても気に入っているのです。

店に入ったのは11時過ぎ。自分たち以外にひと組だけだったお客さんも次々と増え、食べ終わる頃には満席になりました。近所のおじさんや会社員、にぎやかな学生たち。ヘルシンキは外食にお金のかかる街ですが、ここでは8ユーロ前後で温かい料理がお腹いっぱい食べられます。中心街のカフェに入れば、コーヒーとサラダだけで8ユーロに収まりませんから、この食堂は誰にとっても強い見方なのです。

あの映画観た?と小声で聞いてくるお店のおばさんは、ヘルシンキのさちえさん。日本人のさちえさんが腕をふるったカウンターはあのあたり(写真中央の椅子あたり)だろうかと、こちらを向いて鮭を焼く姿を想像しながら、具だくさんのスープを食べました。ちなみに、スープ以外のランチメニューはかなりのボリュームです。もちろん、コーヒーとシナモンロールのセットもあります。
  

October 1, 2008

スオメンリンナと途中の島

P9213613.jpg
目を引く途中の島 OLYMPUS E-3/14-54mm2.8-3.5

ヘルシンキ湾の南に浮かぶ島、スオメンリンナ島に渡りました。南にあるのだから少しは暖かいのではないか、という期待は見事にはずれ。遮るものなく吹きつける北風は刺すような冷たさで、手袋をしていないことをまたも悔やむのでした。

続きを読む "スオメンリンナと途中の島"