歩こう
CONTAX T/Sonnar38mm2.8
ヘルシンキの夜。とても気持ちのいい夕食を終え、お腹いっぱいでレストランを出ました。
少し歩いたら角を右に、警察署を過ぎたら左へ、石畳の広場を右に折れると緩やかな下り坂。目の前に海が現れます。坂を下りてすぐ左がホテルの建物なのだけど、雨上がりのいい天気で空もまだ明るく青く、部屋に戻る気になどなれずそのまま歩くことに決めました。
海沿いを南へ。道なりにずっと行けば、海を眺めるカフェと公園があるはずです。
海から吹く爽快な風の中をぐんぐん歩き、まずはフェリーターミナルに接近します。夕方まで停泊していたスウェーデン行きの白いフェリーが見えなくて残念。遠くから見てもかなりの大きさだったから、近くで見上げてみたかったのに。
埠頭を過ぎたところで海際に遊歩道を発見。のんびり夕涼みをする人、仲間と集まって話し込む人、何本も釣り竿を並べて魚釣りをする人、その釣りをじっと見ている人などで結構賑わってる。遊歩道に並んでランナーと自転車の専用道(意外にランナー多し)があり、そのとなりには一般道。一般道の向こう側は手の行き届いた緑の芝生が広がって、住み心地良さそうなお屋敷が並んでいます。左に広がるヘルシンキ湾には小さな島と小さな船がたくさん浮かび、そのどれもが控えめな佇まいなのです。
小一時間歩いて、特徴的な白い屋根と広いテラスのカフェ・ウルスラに到着。
映画「かもめ食堂」の中で、サチエさん達4人がお洒落して訪れていた場所です。ここに並んで座っていたのか、ふむふむと覗きみます。ちょうど土曜夜のイベント準備の最中で、中に入ることはできなかったけれど、店の前に伸びる小さな桟橋から海を眺めてひと休み。すると、桟橋におもちゃのような小舟が到着しました。向かいに浮かぶ島との連絡船らしく、桟橋先端にある白い板を揚げると、それを目印にこちら側へやって来るシステムのようです。赤・白・青の小舟が気に入り何度もシャッターを切りました。
さあ、いい夜はまだまだ明るい。帰りはカフェの裏手に広がる公園を歩こう。



