船の旅
CONTAX T/Sonnar38mm2.8
南米の夏。
古い木造客船に乗り、珈琲色の大きな川を遡っていました。
最上段のデッキに上がり、荷物の詰まったバックパックとカメラの入った段ボール箱を下ろし、ぐったり寝そべって日を浴びているところに突然の船内放送が。
”横波が来ます。注意してください”
えっ、ここ川なのに?と驚いて周りを見渡せば、左から迫り来る巨大な波。うわ。
次の瞬間、波を受けた船は右に90度傾きました。デッキにいた私は荷物もろとも川に投げ出されてしまいますが、しばらくして元の姿勢へと起き上がる船体に手が届き、どうにか難を逃れたのです。
その後も船は揺れ続けます。このままデッキに残るのはあまりにも危険だと思い、蒸し暑い船内の粗末なベッドで休むことに。これで、ほっとひと息。
落ち着きを取り戻すと、今度は流れて消えた自分の荷物が気になり始めました。
特にカメラ。あの段ボールが沈んでなければ大丈夫かも知れない。誰か拾ってないだろうか。いや、拾われていても帰ってくるはずがない、なんて。
今回に限って海外旅行保険に入らなかったことも後悔。駄目なときはとことん駄目なものです。
とにかくどこかで新しいカメラを手に入れなくては。
ああ、むっとする船内。ガラスのない窓越しには、小さな船で混み合う流れ。
それにしても、川に落ちたときに案外怖くなかったのはどうして...
と考えたところで目が覚めて。
久しぶりに見た鮮明な夢でした。段ボール箱持って旅してるなんて、変だと思った。